TOP > お知らせ > Yospace、DAI(Dynamic Ad Insertion/ダイナミック広告挿入)の発展について紹介記事を発表

Yospace、DAI(Dynamic Ad Insertion/ダイナミック広告挿入)の発展について紹介記事を発表

 

日本のスポーツの黄金時代をマネタイズするダイナミック広告挿入
Yospace、DAIの発展について紹介記事を発表

伊藤忠ケーブルシステム株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 土屋健二)とパートナー契約を締結している、Yospace Technologies Ltd(イギリス・ステインズ、CEO:Tim Sewell)が、ヨーロッパにおけるダイナミック広告挿入(Dynamic Ad Insertion:DAI)の発展について、Asia Pacific Broadcastingにて紹介記事を発表しました。翻訳記事をご紹介いたします。

今年の夏の世界陸上、来年はサッカーワールドカップ、2019年のラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピックが開催され、日本はテレビ視聴者にとって、スポーツ中継の黄金時代に入っています。視聴者側のニーズのみならず、ダイナミック広告挿入(Dynamic Ad Insertion:DAI)が放送事業者のネット配信による収益機会に変化をもたらしていることによって、ライブストリーミングサービスの利用機会が急上昇しています。

この記事では、ヨーロッパにおけるDAIの発展を紹介します。なぜ、広告がライブチャンネルで展開されたのか。これは他の放送メディアよりも価値が高いことを証明しており、同時に日本のおける放送の将来に示唆のあるものと考えます。

まず、DAIの意味を説明することが重要です。ライブストリーミングでは、視聴者にとってシームレスでフレーム精度である上に、正確なクロスプラットフォームトラッキングによる視聴者属性ごとのターゲット動画広告を配信することができます。オリジナルの放送信号からの広告ブレークは、視聴者にとって変更が行われたことに全く気づかないほどスムーズに配信用動画広告に置き換えられます。言い換えれば、配信本編から広告へのつながりは、テレビ放送とその広告のつながりの滑らかさを完全に再現しているものと言えます。

ライブストリーミングでのDAIがテレビ放送と似た挙動であることは、ヨーロッパの放送局にとって非常に好感されていることで実証されています。視聴者はこれまでの数十年間、10〜15分ごとにCMをはさむテレビ放送を観てきています。DAIを用いたライブ配信はそれを踏襲しつつ、先進的なターゲティングとリアルタイムの広告トラッキングが可能な点においてプラスアルファのメリットがあります。ヨーロッパの視聴者は、ライブ配信とDAIの組み合わせに極めて良好に反応し、広告のCM完視聴率は平均で95%を超えています。

この収益手段は、主要なスポーツの放送・配信権利を持つ放送事業者にとって特にアドバンテージがあります。 Yospaceでは、ライブ配信は1配信ごとに平均視聴時間30分、主要なスポーツイベントでは視聴時間はさらに増えるものと把握しています。私たちのデータは、これが1視聴あたり少なくとも12枠の、過去には存在しなかった広告スポットの確保に相当することを示しています。

2016年のヨーロッパでは、ライブストリーミングにDAIを実装されたことに対応して創出された動画広告在庫が8倍に増加しました。日本ではまだDAIがライブチャンネルに大きく展開されていませんが、今後12ヶ月程度で変化するでしょう。テレビ視聴者全体の規模数を鑑みると、未開拓の収益可能性は巨大なもの言えます。そして、これから数年間で日本では2つの世界最大のスポーツイベント:ラグビーワールドカップと東京オリンピックが開催されます。まさに時宜を得ています。

スポーツ以外にも、DAIが継続利用されているビジネスケースが数多くあります。Yospaceの顧客の60%以上は、最初に主要なスポーツイベントでDAIを実施しました。その顧客たちはイベントでの良好な結果を踏まえ、本業の"24/7"、つまりリニア配信・サイマル配信への実装を行ないました。

ただし、これを単なるビジネスケースの話題として考慮すべきではありません。実装には多くの準備や長い時間を要する検討が必要であり、クライアント側広告挿入(Client-side Ad Insertion:CSAI)とサーバ側広告挿入(Server-side Ad Insertion:SSAI)のメリット・デメリットについても議論が行われてきました。 しかし、OTT(over-the-top)の場合、ヨーロッパのほぼすべての放送局がSSAIを採用しています。それにはいくつかの理由があります。

まず第1にユーザエクスペリエンスです。SSAIの優れたソリューションはシームレスかつフレーム精度のため、前述の通り視聴者には何の支障もきたしません。 Yospaceの仕組みでは、広告素材は本編のコンテンツストリームと正確につながるように最適化されるよう複製され、視聴者にテレビ放送そのもののような体験をもたらします。一方のCSAIは、広告動画品質の劣化や不適切な広告によるブランド価値の毀損リスクをユーザに提示してしまうという、広告の最適化のための集中制御が不十分な傾向があります。またCSAIでは、視聴プレーヤーが広告コンテンツを読み込む間にバッファリングを実行させる傾向もあります。これは、特にライブチャンネルでは視聴者にとって非常に致命的です。

第2にメンテナンスの最小化です。SSAIでは広告があらかじめつなぎこまれた単一のストリームが、複数のプラットフォーム/デバイスにわたって横断的に配信されるため、視聴デバイス上で実行されるソフトウェアを複雑に改修する必要はありません。これは、日々拡大する対象視聴デバイスに対して、視聴アプリケーションを提供し続けることを常に課題としている放送局のアプリケーション開発チームにとって特に良いニュースです。SSAIテクノロジーは、視聴アプリケーションと急速に進化しているアドテクのエコシステムとの間で「ミドルウェア」として機能します。このアプローチは、動画広告の取引上におけるアドバンテージの変化を放送者にもたらします。

第3に、広告ブロッカーの脅威の大幅な軽減です。広告ブロッカーは、既知の広告サーバへのリクエストをブロックすることによって動作します。SSAIでは広告はストリームがプレーヤーに到達する前につなぎこまれているため、広告ブロッカーは広告リクエストを検知できず、広告をブロックすることができません。SSAIは、サーバ側のインプレッションビーコンによって補完され、複数のプラットフォーム/デバイスにわたる広告ビューを正確にレポートできます。

現実的には、SSAIはテレビのネット配信視聴にけるDAIとして有効な唯一のアプローチであり、そのメリットは大きなものです。放送事業者は、信頼性の高く優れたユーザエクスペリエンスと、デジタル広告の最大の利点、つまりターゲティングと分析の両側面を組み合わせた配信事業を実現することができます。特にプレミアムライブスポーツでトライアルした場合、これが非常に強力な組み合わせであることが実感できます。このように豊富なトップレベルのスポーツイベントを控えている日本の放送事業者は、大きな期待を持つことができるでしょう。

現在は放送コンテンツのネット配信、特にスポーツの黄金時代を迎えた日本にとってエキサイティングな期間です。その中でも最もエキサイティングなことは、この旅がちょうど始まったばかりであるということです。

Yospace CTO:David Springall
伊藤忠ケーブルシステム株式会社:石川 勇

本記事に関するお問合わせ先

伊藤忠ケーブルシステム株式会社
メディアサービス部
Yospace Technologies Ltd.
Paul Davies
Mail:pauld@yospace.com

■本プレスリリースのPDF

お問い合わせCONTACT

製品に関するお問い合わせ、デモ依頼、お見積りなど
お気軽にご連絡ください。