ICSコラム

今更聞けないDante

ポストプロダクション業界でも導入が進み始めているDanteですが、皆さんどのくらい理解されていますか。
今回はDanteについておさらいしたいと思います。

 

Danteとは

DanteとはオーストラリアのAudinate社が開発したソリューションです。これまでのデジタルオーディオ規格と違うのはCAT5e以上のイーサネットケーブルを用いて一つのギガビットリンク上で512×512(48kHz/24bit)のオーディオチャンネルを送受信できるIPオーディオの規格になります。
Dante対応機器にはAudinate社から供給されているチップが内蔵されており、それらの連携によりIPオーディオネットワークを構築しています。
SFP対応のスイッチを使用すると光ファイバーケーブルで数キロメートルにわたる接続も可能です。さらに、Danteネットワーク上のオーディオ信号はデジタルなためアナログオーディオにみられる長距離伝送時の音質劣化も起こりません。

冗長性

Dante対応機器の中には標準でネットワークを2重化できるリダンダンシー機能を備えているものがあります。Primaryネットワーク経路やネットワークスイッチに障害が起きても、ネットワーク全体に影響を与えずに自動的に予備のSecondaryネットワーク経路に切り替わります。
PrimaryネットワークからSecondaryネットワークに切替る際、音切れやノイズは一切発生しないため極めて実用的で安全性の高いシステムを実現します。

ネットワークならではの画期的なシステムソリューション

Dante機器のメリットの一つはDante対応機器間のオーディオルーティングなどの接続が、物理的なケーブル接続とは完全に独立して設計できることです。
スイッチと各機器がイーサネットで繋がっていれば全てのDante対応機器間で自由自在オーディオ信号の入出力が行えるほか、任意の入出力ポイントをニーズに応じて追加できます。また、一度設定した情報は各機器が保持し、ケーブルが抜けても差し直せばプラグアンドプレイですぐに音が出ます。また、コンピュータを用いたコントロールやレコーディングのための信号のやりとりもオーディオデータと同じケーブル上で扱え、オーディオとコントロールを統合したネットワークの構築が可能です。

Danteについて説明しましたが、もちろんこれですべてではありません。
今ではビデオもDanteネットワークで送受信できるようになっていますので、これからも進化してくと思います。Dante使ったシステム構築も是非、伊藤忠ケーブルシステムにお問合せください。

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